LOGiN 1993/4/16号より〜鳥居 勉インタビュー

X68030は車にたとえるとスポーツカーなんです!

ログイン:従来のX68000から、32ビットになって一気に性能アップしたX68030
 が発売されましたね。

鳥居:はい。今度のX68030はCPUに68030を使ったことで、X68000XVIの
 2.4倍から4倍という高速処理を実現しています。


ログイン:XVlの4倍とは、かなりのスピードアップですね。

鳥居:いままでのX68000では、処理速度の不足という足カセがあったため、     SX-WINDOWやHuman68k上でソフトを作りづらかったんです。しかし、
 X68030で大幅な高速化を図ったことによって、それが可能になりました。


ログイン:それでは、X68030が発売されたことによって、これから
 SX-WINDOW上で動くソフトが増えてくるというわけですね。

鳥居:そうなるはずです。これまで、SX-WINDOW上で動くゲームソフトには
 「シムアース」しかあリませんでした。しかし、今後発売される予定のゲーム
 ソフトのラインアップには、SX−WINDOW対応のものがいくつか入っていますよ。


ログイン:価格競争が激化している今、X68030の39万8000円という価格設定は
 高くはありませんか?

鳥居:そうは思いません。ウチのパソコンは価格ではなく、性能で勝負している
 のです。それに、単なるスピードアップだけではなく、ソフトのバージョンアップも
 しました。SX−WINDOW、Human68k、ASK68Kが、それぞれ3.0に
 バージョンアップしました。これにより、使用環境がかなりよくなりました。
 このことも考えれば、この価格にも納得していただけるはずです。


ログイン:なるほど。単にハードの性能アップということではなく、ソフトや環境も
 含めてトータルにパワーアップしたわけですね。

鳥居:そうです。安いパソコンはたくきんありますが、ウチのマシンのユーザーの
 多くは、クリエイティブな作業に使用してますから。


ログイン:と、いいますと?

鳥居:ご存じのように、X68000ユーザーにはパワーユーザーが多いですよね。
 これは、X68000がクリエイティブなパソコンだからです。X68000は、自由に
 いじってもらうように作ったパソコンなのです。だから、ユーザーの開発環境を
 さらに快適にするためにSX-WINDOW開発キットも発売しました。これは、
 SX-WINDOWでソフトを作る人のためのツールで、重さは4.2キロもあります。
 4.2キロという重さの中にサンプルプログラムなどがギッシリと詰まって
 います。ゲームを作りたい人には最適ですね。


ログイン:最後にユーザーに対して何かひと言お願いします。

鳥居:ウチのX68030はクルマにたとえるとスポーツカー。カローラなどの普及車
 ではなく、スポーツカーに乗りたい人に買ってもらえればうれしいですね(笑)。